心を解放すればするほど
必ず一番奥の小さな自分の部屋に
頑丈な鍵がかかる
自由であればあるほど
一番深いところが重さを増して動かなくなる
自由に心を開いて囚われることなく生きるのは
深く重く揺るぎない自分

愛情の深さや大きさも
たくさんの傷から得た孤独と
たくさんの真実から得た絶望を
奥深くに確実な重さで持っているからこそ
多くを受け入れ、理解しようとできるのだろう


自由を得るために捨てねばならないのが安定
安定を得るために捨てねばならないものが自由
人は不安を取り除くために
たくさんの鎧を重ねて不自由になる

深く張った根っこは
強く大きく羽ばたく翼を与えてくれるのに
失うことへの怖さは
人を不自由で弱いものにする