感動することに知識や経験は必要なく、大事なものは自分の感受性。
心の感受性の畑が肥えているかどうかすぐに判る感覚。
感受性の畑は自分で耕さなければいけない。
芸術にふれ、詩や本を読み、音楽を聞き、絵画を観るなどして
そのものをいろんな角度から見て、そこにある何かを感じる。
感動体質をつくるのも自分次第である。

究極の感動は心がしびれて数日そのことについて全く語れなくなる。
心がしびれていて何をどう言えばいいのか全く解らない。
他人にその中に入ってきて欲しくない。というか他人が心に入る隙間がないくらいに心がいっぱいになっている感じ。
そして思い出す度に涙が溢れてくる。
一度これを経験すると人は変わってしまうようだ。


感動させる踊り手は手に取るようにその場の空気を動かす。
目に見えない空気が動くのがはっきり解る。
自分の中にある目に見えないものまでが取り出される感じ。

ああ運命の流れているのを感じる。
以前は判らなかったものがはっきりと理解できるように運命が流れている。
なぜそこにいたのか、なぜその人と出逢ったのか、なぜそこを離れたのか。
なぜその人を愛するのか、すべてのことが、運命が、
自分をたぐり寄せる空気がみえてしまう。